レビトラとは
レビトラ
- 勃起を助ける薬
勃起不全(ED)に用いる - 働き
男性の勃起不全あるいは勃起障害のことを、
ED(Erectile Dysfunction)と呼ぶようになりました。
このお薬は、勃起を助けるED治療薬です。
陰茎の海綿体平滑筋の緊張をゆるめ血流をよくすることで、十分な勃起に導きます。
心理的要因による“心因性”のもの、神経や血管
など体に問題のある“器質性”のもの、あるいは
心因性と器質性の“混合型”のいずれにも有効です。
服用後まもなく、性的刺激が加わることで効果が発現します。
局所に作用しますので、性欲を亢進させる働きはありません。 - 薬理
陰茎の勃起を止める酵素PDE5(ホスホジエステラーゼ タイプ5)を阻害します。
この作用から、PDE5阻害薬と呼ばれています。 - 臨床試験
国内外で多くの臨床試験が行われています。
症状にもよりますが、おおよそ70~90%くらいの割合で有効とされます。 - 特徴
- シルデナフィル(バイアグラ)と同系統の国内2番目のED治療薬です。
- 服用から効果発現までの時間が短く、
また、長期の服用でも安定した効果が
得られるのが特徴です。
- 診察で
- 心臓病など持病のある人は、
医師に報告しておきましょう。 - 心臓や血圧の薬など服用中の薬を、
必ず医師に伝えてください。
- 注意すること
重い心臓病や脳卒中などがあり、性行為そのものが危険と判断される場合は使用できません。
極度の低血圧やコントロール不充分な高血圧の人も使用できないことがあります。
このような場合、性行為自体が心臓や脳血管に
負担になるうえ、この薬の心血管系に及ぼす
影響でさらに危険性が増大するためです。- 適さないケース
重い心臓病や脳卒中、ひどい低血圧、管理されていない高血圧、重い肝臓病、目の網膜の病気
(網膜色素変性症)。
- 適さないケース
- 飲み合わせ・食べ合わせ
狭心症や心不全の治療に使う硝酸薬、
いわゆる「ニトロ」と呼ばれる薬と併用しては
いけません。
併用により急激に血圧が下がることがあり、
非常に危険です。
硝酸薬には飲み薬のほか、貼り薬(テープ)や
口内スプレー、注射剤などさまざまなタイプが
ありますので注意が必要です。
そのほか、抗真菌薬のイトラコナゾール
(イトリゾール)、
一部の抗不整脈薬や抗ウイルス薬なども禁止
されています。
また、α遮断薬に分類される降圧薬や排尿障害
治療薬を飲んでいる場合は、
服用間隔に留意するとともに、低用量から開始するなど慎重に用いる必要があります。- 飲み合わせの悪い薬
ニトログリセリン(ニトロペン、その他)、
硝酸イソソルビド(ニトロール、その他)、
ニコランジル(シグマート)、
ニプラジロール(ハイパジールコーワ)、
リオシグアト(アデムパス)、
イトラコナゾール(イトリゾール)、
クラスIA・Ⅲ抗不整脈薬(アミサリン、リスモダンシベノール、アンカロン、ソタコール等)、
テラプレビル(テラビック)、
リトナビル(ノービア)、
インジナビル(クリキシバン)、
アタザナビル(レイアタッツ)、
サキナビル(インビラーゼ)、
ホスアンプレナビル(レクシヴァ)、
ロピナビル・リトナビル(カレトラ)、
オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル(ヴィキラックス)、
ダルナビル(プリジスタ)、
コビシスタット(スタリビルド)。
- 飲み合わせに注意
α遮断薬(バソメット、ハルナール等)、
マクロライド系抗生物質(エリスロシン、クラリス、クラリシッド等)、
リファンピシン(リファジン)、
フェノバルビタール(フェノバール)、
フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、
カルバマゼピン(テグレトール)など。
- 飲み合わせの悪い薬
- 使用にあたり
- 約1時間前に飲んでください。
服用後1時間前後がもっとも効果が高く、その後も比較的長く効果が持続します。 - 1日1回までとし、服用間隔を24時間以上
あけるようにしましょう。
- 約1時間前に飲んでください。
- 食生活
服用後、一時的に視野がかすんだり、
物の色が異常に見えることがあります。
また、めまいを起こすこともありますので、
車の運転や高所での危険作業には十分注意して
ください。 - 備考
- 飲む飲まない、あるいは使用頻度については、その人のライフスタイルや価値観によるところです。
また、使用にあたっては自分中心に考えるのではなく、パートナーとの2人の問題として
とらえることが大切です。 - 処方してもらうには、医師の診察が必要です。
ただし、保険はききません。自由診療扱いと
なります。 - 通常、成人は1日1回バルデナフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口服用する。
10mgの服用で十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者に対しては、20mgに増量することができる。
1日の服用は1回とし、服用間隔は24時間以上とすること。 - 高齢者(65歳以上)、中等度の肝障害のある患者については、
本剤の血漿中濃度が上昇することが認められているので、5mgを開始用量とし、最高用量は10mgとする。
1日の服用は1回とし、服用間隔は24時間以上とすること。
これらは血管を広げる作用によるものなので、
数時間でたいてい治ります。
とくに心配ないでしょう。国内の治験データ
では、頭痛は143例中14例(9.8%)、ほてり36例(25.2%)となっています。
そのほか、一過性の視覚異常が現れることが
あります。
「まぶしい」「青いめがねをしているよう」
「青と緑の区別がつかない」といった異常な
見え方がするようです。
万一、急激な視力の低下があらわれたら、服用を中止し、速やかに眼科専門医の診察を受けて
ください。
重い副作用はまずありませんが、海外で「持続勃起症(プリアピズム)」がごく少数例ながら
発症しているようです。
また、この薬によるものかはっきりしませんが、著しい視力の低下をともなう非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発現も報告されています。
念のため注意してください。 - 飲む飲まない、あるいは使用頻度については、その人のライフスタイルや価値観によるところです。
- 重い副作用 めったにないですが、初期症状等に念のため
- 硝酸薬との併用による急激な血圧低下
- 持続勃起症(プリアピズム)
4時間以上痛みを伴う勃起が続く(すぐ受診)、陰茎組織損傷、勃起機能の喪失
注意ください。
- その他
- 頭痛、ほてり、潮紅、鼻づまり
- めまい、血圧の変動、動悸、頻脈
- 視覚異常、彩視症、光視症
まぶしい、かすむ、青くみえる