薄毛に悩んでいる方で育毛剤などを試しても改善することがなかった人は、クリニックでAGA治療を受けることをおすすめします。
AGA治療は専門知識を持ったプロから薄毛治療を受けることができるので、より高い効果を得ることが期待できます。
しかし、「AGA治療ってどんなメリットがあるの?」「デメリットがあるなら先に知っておきたい」と疑問に思っている人も多いはずです。
そこで今回はAGA治療のメリットとデメリットについて解説していきます。
メリットとデメリットをしっかりと把握して、疑問を解消してからAGA治療を受けるようにしてください。
AGA治療の3つのメリット
AGA治療のメリットとしては以下の3つが挙げられます。
- クリニックで適切な治療が受けられる
- 投薬以外の治療の選択肢もある
- 適切なアフターケアを受けることができる
AGA治療にはこのようなメリットがあるので、気になっている人は確認しておくといいでしょう。
市販の薬品を使用するのとクリニックで治療を受けるのとで、どのような違いがあるのかも含めて解説していきます。
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
クリニックで適切な治療が受けられる
クリニックでAGA治療を受けることで、自分の体質や症状に合った適切な治療を受けることができます。
薄毛の原因は人によってさまざまなので、全て同じアプローチで解決するわけではありません。
市販の育毛剤を使ったとしても、体質に合っていない場合には逆効果を招くことも少なくないので、まず最初に自分の状態を診察してもらわなければなりません。
AGA治療を行うクリニックでは、マイクロスコープを利用して検査を受けることができるので、診察によってAGAを発症しているかどうかがすぐに分かりますし、治療の効果が出ているかのチェックも可能です。
無料で受けられるカウンセリングもあるので、AGA治療が気になっている方も気軽に相談をすることができるでしょう。
それぞれに合った適切な治療を受けることで、AGの解決に繋げられます。
投薬以外の治療の選択肢もある
自分で行うAGAへの対策としては、育毛剤を使う以外の選択肢は基本的にありません。
AGA治療を行うクリニックでは、外用薬や内服薬を使う投薬治療もありますが、それ以外の治療方法もあるので、自分に合った治療を受けることができます。
例えば、頭皮にグロースファクターと呼ばれる髪の毛を成長させる成分を注入するメソセラピーという治療方法もありますし、自毛植毛といった選択肢もあります。
治療費用としては投薬治療が最もリーズナブルで受けやすいのですが、より高い発毛効果を実感したい人や確実にAGAを解決したい人は別の治療法を選択してみてください。
もし過去に育毛剤を使用した際に、体質に合わなかったり、効果が出なかったりした場合には、投薬治療自体が合っていない可能性があります。
なので、AGA治療を行うクリニックで、無料のカウンセリングや診察を受ける中で、自分に合う治療方法を提案してもらってください。
適切なアフターケアを受けることができる
AGA治療を行うクリニックでは、治療を受けるだけでなく、治療後のアフターケアも受けることができます。
治療後に投薬した薬品の副作用が出てしまったり、望むような効果が出なかったりした場合にも、対応してもらうことが可能です。
服用する薬品を変えてみたり、治療方法を変えたりといった提案も受けることができますし、副作用に対するケアやアドバイスも受けることができます。
特に、投薬治療の場合、初期脱毛という副作用が生じることがあり、その後に発毛効果が得られるのですが、自分で市販薬を使って初期脱毛が起きると逆効果と感じて中途半端なタイミングで投薬をやめてしまうことがあります。
AGAクリニックで治療後のアフターケアがあれば、副作用についてもきちんと解説してもらえますし、治療を継続する上で必要な過程なのか、治療方法が合っていないかの判断もできるでしょう。
AGA治療の3つのデメリット
AGA治療のデメリットとしては以下の3つが挙げられます。
- 薬の副作用が起きる可能性がある
- 治療を始めた直後に初期脱毛が起きる
- 治療が長期化して費用が高額になる
メリットだけでなくデメリットについても確認しておきましょう。
必ずしも良い面ばかりではないので、良い面と悪い面の両方を把握した上で治療を受けていく必要があります。
薬の副作用が起きる可能性がある
AGA治療で主流となっている投薬治療ですが、服用する薬の種類によって副作用が生じることがあります。
治療で使用する薬品にはミノキシジルやフェナステリドといった種類がありますが、生じる副作用についてはそれぞれ異なります。
副作用については絶対に防ぐことができるわけではなく、症状の大小に関わらず発現する可能性があるので、副作用についてのことや対処法についても知っておく必要があります。
主な投薬治療における副作用としては以下の症状が挙げられます。
薬の種類 | 主な副作用 |
---|---|
ミノキシジル | 血圧低下 多毛症 心血管系障害 頭皮のかゆみ・かぶれ ふけの発生 手足のむくみ |
フェナステリド | 勃起不全・性欲減退 肝機能障害 うつ症状 蕁麻疹 |
メソセラピー | 頭皮の痛み・かゆみ 発疹 術後の一時的な痛み・内出血 |
では、それぞれの治療薬の副作用について詳しくみていきましょう。
ミノキシジルの主な副作用
ミノキシジルの主な副作用としては以下の症状が挙げられます。
- 血圧低下
- 多毛症
- 心血管系障害
- 頭皮のかゆみ・かぶれ
- ふけの発生
- 手足のむくみ
ミノキシジルは市販の育毛剤にも含まれている一般的な成分ではありますが、副作用の発現の可能性があると言われている治療薬でもあります。
そもそもは発毛のための薬品ではなく、高血圧の治療のために作られて薬でもあり、AGA治療において利用した場合でも血圧の低下を招いてしまいます。
そのため、元々の血圧が低い方が利用すると低血圧によってめまいや立ちくらみが生じる可能性があります。
さらに、ミノキシジルの副作用として、全身の体毛が濃くなるという症状もあるため、頭髪だけでなく体全体のムダ毛が増えてしまう可能性があります。
全身脱毛などをした後にAGA治療を受ける際には注意しなければならないでしょう。
また、冠動脈という心臓に血液を送る血管にも悪影響を与える可能性が指摘されており、心血管系障害を招く可能性があるため、心臓が弱い方などは服用に注意しなければなりません。
このように体質によって注意すべき副作用がある薬でもあるため、クリニックでしっかりと診断を受けてから治療を行う必要があります。
その他にも外用薬としてのミノキシジルにおいては、副作用の発現が低いと言われており、比較的安心して利用できる治療方法と言えます。
可能性はそこまで高くないですが、かゆみやふけの発生、むくみといった副作業があるので、用法・用量を守って使用してください。
フィナステリドの主な副作用
フェナステリドの主な副作用としては以下の症状が挙げられます。
- 勃起不全・性欲減退
- 肝機能障害
- うつ症状
- 蕁麻疹
フェナステリドには、勃起不全や性欲減退といった副作用やその他にも、筋肉量の減少など男性にとって悩ましい症状が生じることがあります。
さらには、肝機能障害やうつ症状などの副作用が確認されているので、服用後は経過をしっかりと観察しなければなりません。
肝機能障害については、症状が発生する可能性は極めて稀と言えるのですが、ゼロではないので頭には入れておきましょう。
普段から筋肉トレーニングをして身体に負担をかけている方やタンパク質を積極的に摂取をして肝臓に負担をかけている場合には注意が必要です。
男性ホルモンにアプローチするという特性がある成分でもあるため、上記のような男性的な機能の低下を招くリスクがあるといえるでしょう。
フェナステリドと同様の副作用が生じる成分としてデュタステリドという内服薬もあります。
メソセラピーの主な副作用
メソセラピーの主な副作用としては以下の症状が挙げられます。
- 頭皮の痛み・かゆみ
- 発疹
- 術後の一時的な痛み・内出血
メソセラピーは頭皮に頭髪の成長因子などを直接注入する治療方法で、高い発毛効果が期待できる治療法なのですが、副作用として頭皮の痛みや痒み、発疹といった症状の発現が期待されています。
頭皮に直接成分を注入するという形になっているため、治療箇所に症状が生じるケースが確認されることが多くあります。
ただ、ノンニードルタイプのメソセラピーもあるので、副作用が気になるという方はこちらがおすすめです。
また、メソセラピーで使用する治療薬として、フェナステリドやミノキシジルを使用することもあるので、治療方法としての副作用だけでなく、治療薬としての副作用にもチェックしなければなりません。
どの治療方法を選択しても、副作用のリスクというのは基本的にあるので、クリニックで診断を受けて、体質などを把握しながら自分に合った治療法を提案してもらうようにしてください。
治療を始めた直後に初期脱毛が起きる
AGA治療を行った際に初期脱毛という症状が発生する点に注意しなければなりません。
初期脱毛とは、AGA治療を開始してから数週間経ったタイミングで抜け毛の量が増える症状を指します。
「薄毛治療をしているのに脱毛するの?」と思うかもしれませんが、これはAGA治療に見られる基本的な流れなので、クリニックの方の説明をしっかりと聞くようにしてください。
また、初期脱毛が見られることでショックを受けてしまったり、効果がないと諦めてしまったりして治療を中断してしまうケースもあります。
なので、初期脱毛についての理解を行い、症状が発現しても焦らず粛々と治療を継続するようにしてください。
初期脱毛を抜けると新しい髪の毛が生えてきます。初期脱毛で抜けていたのは今までの弱い髪の毛で、新しく生えてくる健康な髪の毛に生え変わることで発毛効果が出ていきます。
担当の医師の方としっかりとコミュニケーションを取ることで、初期脱毛に関する誤解を防ぐことができます。
治療が長期化して費用が高額になる
AGA治療を行うと治療が長期化して費用が高額になるケースがあるので注意しなければなりません。
治療費は基本的に月額制になっており、平均的な治療期間としては1年と言われているため、まとまった金額が必要になります。
主なクリニックごとの治療費としては以下のようになります。
クリニック | 治療費 |
---|---|
AGAヘアクリニック | 脱毛予防:3,600円/月 発毛:12,600円/月 |
AGAスキンクリニック | 脱毛予防:6,200円/月 発毛:15,400~38,500円/月 |
イースト駅前クリニック | 脱毛予防:3,800円/月 発毛:12,100円/月 |
Dクリニック | 脱毛予防:6,600円/月 発毛:16,500円/月 |
B&Hメディカルクリニック | 脱毛予防:8,800円/月 発毛:6,600円/月 |
ゴリラクリニック | 脱毛予防:6,600円/月 発毛:14,300円/月 |
1ヶ月に10,000円〜15,000円程度かかるため、1年間だと相当な金額になりますし、効果が思ったように出ずに治療がさらに長引いてしまうとその分だけお金がかかってしまいます。
AGA治療には一定期間が必要なのですが、過度に治療が長期化する場合には、一度医師に相談をして治療を継続するかどうかを検討してみてください。
AGA治療を受けるときに注意すべきポイント
AGA治療を受けるときに注意すべきポイントとしては以下の2つが挙げられます。
- 6カ月以上はAGA以上を継続して受ける
- クリニックで処方された薬を正しく服用する
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
6カ月以上はAGA以上を継続して受ける
AGA治療の期間は基本的に1年間と言われています。
もちろん症状や年齢によって、治療期間には個人差がありますが原則として1年程度の期間が必要となります。
人間のヘアサイクルを前提に考えたとき、髪の毛が成長してから抜けるまで2〜5年がかかると言われています。
AGA治療を行うことで、このサイクルを1年に短縮して、新しい元気な髪の毛を発毛させるために一定の期間を要すると言われています。
なので、ヘアサイクルを前提に考えるとAGA治療は継続しなければなりません。
クリニックで処方された薬を正しく服用する
AGA治療のデメリットで触れましたが、治療で使用する薬品については副作用が生じることがあります。
クリニックでは治療前の診断や無料カウンセリングによって、体質や症状の程度を把握した上で薬を処方するので、正しく服用するようにしてください。
用法・用量を遵守して薬を服用しないと、効果が強すぎて副作用となってしまう可能性がありますし、正しい効果が得られない可能性があります。
この辺についても医師の方としっかりとコミュニケーションを取りながら、薬を服用した後の体の反応も含めて、自分の状態をしっかりと確認しながら治療を受けていくようにしてください。
AGA治療に関するよくある質問
AGA治療に関するに関するよくある質問をまとめました。
ここまでの内容で気になる部分があった人はこちらを参考にしてみてください。
- AGA治療の成功率は何%くらいですか?
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AGA治療がうまくいくかは治療を開始した年齢によって異なります。若い方ほど治療の成功率が上がるのですが、目安としては60~70%程度と考えておくといいでしょう。
- AGA治療を途中で辞めたらどうなりますか?
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AGA治療を途中で辞めてしまうと発毛効果を得ることができません。特に、初期脱毛が生じたときに治療を辞めてしまうと、効果が現れる前に治療が終わってしまいます。